クリーニング師という国家資格をご存知の方は少ないでしょうが、難易度が低い国家資格です。
しかも、クリーニング業界で需要が高い!法律で「クリーニング工場には1人以上のクリーニング師が必須」と決まっているからです。
クリーニング業界で働く方はもちろん、クリーニングの知識が必要となるアパレル業界で働く方にも知って欲しいクリーニング師という資格。
ちょっとニッチな国家資格ではありますが、今日は、クリーニング師の就職先、試験内容、試験日程、年収などまとめてみたいと思います。
クリーニング師の就職先
クリーニング師は、衣服やカーテンやバックなどの雑貨のクリーニングを行うクリーニング店を営んだり、クリーニング専門の技術士を雇用する企業に就職するのに有利な資格です。
ただ、個人経営のクリーニング店は既に有資格者がいることが多いので、クリー二ングチェーン店や中規模の工場に勤務するのが望ましいでしょう。
クリーニング師の年収
年収は個人経営のクリーニング店なら年収200~300万円程、大手クリーニングチェーン店勤務なら350万円程度です。
決して高額な年収とは言えませんが、大手クリーニングチェーン店や大手アパレル企業ならこれ以上の給料で採用してもらえるかと思います。
試験日程や会場
試験日は自治体によって異なりますが毎年1回以上は実施され、東京都と神奈川県は1月、大阪府や北海道は10月、沖縄は9月など地域によって試験の実施時期は様々です。
試験は都道府県ごとによって行われるので住民票のある自治体に問い合わせてみましょう。インターネットなら「クリーニング師 ○○県」と検索すれば自治体の試験詳細を確認することができます。東京都なら東京都福祉保健局、神奈川県は神奈川県保健福祉局です。
試験内容
試験内容は、学科と実技の2種。学科は衛生法規、公衆衛生、洗濯物の処理知識が問われる学科と、アイロン仕上げ、繊維やしみの識別を問われる実技に分かれます。
学科は300点中180点以上、実技は150点中90点以上であれば合格となります。
都道府県のクリーニング組合ではクリーニング師の試験対策として講習会を開催しているので受講するのが良いでしょう。
勉強時間
勉強時間の目安はありませんが、実技試験があるので、クリーニング店やクリーニング工場での経験があった方が合格しやすいと思います。
クリーニング業界で働いていない方は仕事が休みの時にでもアルバイトしてみる、見学させてもらうといった対策を取ってみてもよいかもしれません。
まとめ
クリーニング師は資格があるから高い年収が受け取れるというわけではありませんが、大手クリーニングチェーン店やアパレル業界への就職の時は給料面で優遇して採用される可能性はありそう。
受験資格 | なし(中卒以上) |
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合格率 | 約70% |
難易度 | 低 |
試験対策 | クリーニング組合によるクリーニング師試験対策講習会 |
問い合わせ先 | 各都道府県庁 (東京都:東京都福祉保健局/神奈川県:神奈川県保健福祉局) |
合格率が70%程度高い国家資格なので、何か手に職を就けたいという方は検討してみてはいかがでしょうか?