基本情報技術者試験は、IT関連の高レベルな知識や技術が問われる国家試験。SEやプログラマー向けの資格です。基本情報技術者試験はFEと呼ばれています。
(以後、FEと略します。)
プログラミングの経験がある方向けの資格ではありますが、未経験でも履歴書にFEを書けば、とりあえず見込み人材として採用される確率はあがると思います。IT関連企業のコンピューター開発部署への就職や転職に役立ちそうです。
SEといえば忙しいけど年収が高いってイメージありますよね。プログラマーやSEの平均年収は約400万円といわれているので、年収アップしたい方にぜひ、チャレンジして欲しい資格の1つです。
今日は、FEについて詳しく調べてみました。試験内容、試験日、受験資格、合格率、独学におすすめされている参考書、資格学校についてまとめています。
試験内容
試験内容は筆記試験のみですが、4択の中から1つ選ぶ選択形式と、13問の中から自由に7問選択して記述する記述形式に分かれます。
どちらも6割り以上の得点を取得できれば合格となります。選択式は参考書や過去問をひたすら解けば合格を目指せますが、記述式は独学では試験対策が難しいという合格者の声もあります。
選択形式の問題
選択形式の問題は、基礎理論、コンピュータシステム、技術要素、プロジェクトマネジメント、システム戦略など9項目の中からまんべんなく出題されます。
記述形式の問題
記述試験の13項目はハードウェア、情報セキュリティポリシ、配列、リスト構造、ソフトウェア要求分析、プログラミングなど。専門的なプログラミングの知識が必要で、SEやプログラマー経験がない方は合格は難しそうな印象です。
試験日
試験は春と秋の年2回開催され、試験実施は全国各地です。
年度により開催日や申込み時期、開催地が異なるので、独立行政法人情報処理推進機構情報処理技術者試験センターで最新の試験日を確認してください。
受験資格
受験資格は学歴や実務は不問なので誰でも受験できます。
IT関連企業に勤めていなくても受験できるのが魅力ですが、合格率が低いことを考えると正社員でなくてもどこかのIT関連企業や情報処理企業に勤めながら取得するのがよさそうですね。
合格率は20%
合格率は約20%程度と低く、国家資格の中で難易度が高いです。
独学で勉強する方もいますが、合格率を考えると資格スクールに通い対策を練る方がよいと思います。
勉強方法
勉強時間の目安は300時間以上で、1日2~3時間で3ヶ月以上の勉強が必要とされています。
独学で合格した方おすすめの参考書
独学で合格した方のブログでお勧めされている参考書です。毎年、最新版が出版されているので、最新版を入手するのが合格の秘訣だそう。
- 『キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者
- 『かんたん合格 基本情報技術者教科書』
- 『栢木先生の基本情報技術者教室準拠 書き込み式ドリル』
資格学校の受講料
大手資格スクールでは、仕事をしながらでも勉強しやすい教材が揃っています。スマホやPCで勉強できる通信タイプもあり。直接資格スクールに赴き受講するタイプなど様々なので、ライフスタイルに合わせて無理なく受講できるタイプを選ぶと良いでしょう。
受講料は、ユーキャンで28,800円、資格の大原で41,000円~、TACで22,000円~です。税理士や弁理士といった難易度の高い他の国家資格よりも受講料が安いです。
▼IT関連の資格を取るならどこの資格学校がいい?
▼IT関連の新しい資格って何?
まとめ
FEは、IT企業や情報処理企業に勤める方向けの資格ではありますが、学歴や実務関係なしで取得できるあまりない国家試験なので、アルバイトやニートの方、ブランクのある主婦の方で独学でプログラムを書いてる人にもおすすめできる資格です。
合格率 | 20% |
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難易度 | 高 |
試験日 | 年2回(春/秋) |
勉強時間 | 300時間 |
おすすめの参考書 | 『キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者 『かんたん合格 基本情報技術者教科書』 『栢木先生の基本情報技術者教室準拠 書き込み式ドリル』 |
資格学校の学費 | ユーキャン:28,800円 資格の大原:41,000円~ TAC:22,000円~ |
問い合わせ先 | 独立行政法人情報処理推進機構情報処理技術者試験センター |
合格率は20%と低いですが、合格した暁には仕事の効率が上がったり、資格手当がある企業に勤めていれば月収アップが十分見込めると思います。フリーランスのプログラマーは受注量が増え、年収アップが期待できるのではないでしょうか。
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