中小企業診断士は給料が高いなんて聞いたことがあるけど、実際にどんな仕事をするのか、簡単に取得できる資格なのかなど詳しいことを知らない人が多いと思います。
ここでは、経営コンサルタントのプロ!会計・経営・労務に関する国家資格の「中小企業診断士」の資格について紹介していきたいと思います。仕事内容、年収、試験内容、試験日程、試験会場、勉強方法まで幅広くまとめてみました。
中小企業診断士資格に興味がある方、何か就職・転職に役立つ資格が欲しいという方は参考にしていただければ嬉しいです。
中小企業診断士とは
中小企業診断士とは、中小企業の経営状況を把握し、より良い状態に企業の経営を持って行けるようにアドバイスを行ったり施策を練る仕事です。経済産業省管轄の国家資格になります。
中小企業診断士という言葉はあまり耳にしたことがないと思いますが、コンサル会社は耳にしますよね?
そう、年収が高いイメージのあるコンサル会社です。
中小企業診断士の就職先は?
中小企業診断士の多くはこのコンサルタント企業を中心に働いており、一般企業の経営企画部や財務部、経理部などに就職する場合もあり、活躍の場が幅広いのが特徴です。
世の中に経営コンサルタントと名乗っている人は、この資格を持ってない経営コンサルタント。つまり、誰でも名乗れるのでちょっとうさんくさいイメージもありますよね。
現在、経営コンサルタントと名乗っている方は、国家資格の中小企業診断士の資格を取得した方がクライアントから信頼を得ることができると思います。
中小企業診断士の年収は?
平均年収は700~800万円と噂通り高額ですが、資格取得だけでは年収はさほど上がらないです。コンサルの実績が給与と関係してくるので、実績のある人ほど高給与の傾向にあります。
▼高年収狙える資格って何?
高額年収望むなら大手企業へ
就職先でも年収は大きく変わってくるので、大手企業に就職するのが望ましいです。
中小企業診断士の試験内容
試験は、筆記試験の1次試験と口述の2次試験に分かれており、資格取得までの旅路は長いです。 試験を合格しても3年以内に指定の場所で15日間(又は8日間×2日間)の実務が必須とされています。合格するまでの苦労を考えれば、15日間の実務研修なんてあっという間のことでしょうが。
1次試験の内容
1次試験の内容は、経済学・経済政策、財務・会計、企業経営理論、運営管理(オペレーション・マネジメント)、経営法務、経営情報システム、中小企業経営・中小企業政策。7つの項目全てを3年以内に合格しなければなりません。
1回の試験ではなく3回の試験を受けなければいけないと難易度はかなり高いように感じます。
2次試験の内容
2次試験は、中小企業の診断及び助言に関する実務について面接形式で回答します。面接対策が必須です。あがり症やコミュニケーション能力が低いと感じている方は筆記試験の勉強をする時も口に出しながら覚える勉強方法が役に立ちます。
1次試験も2次試験も6割りの得点を取得できれば合格ですが、4割以下の科目があった場合は不合格なので、どの科目も完璧に近いところまで勉強する必要があります。
中小企業診断士の合格率
合格率は、1次試験は約23%、2次試験は約24%とどちらも低い合格率。国家試験の中でも難しい類の資格です。
試験は年に1回
試験は年に1回開催されており、応募は5月上旬、試験日は8月上旬です。
試験会場は1次試験は全国の主要都市、札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡・那覇の8ヶ所。2次試験は札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡の7ヶ所で行われます。
合格までの試験勉強
それでは、平均年収が一般サラリーマンより高く、幅広い分野で活躍できる中小企業診断士の資格はどのくらい勉強すれば取得できるものでしょうか?
実は、1次試験だけでも800~1000時間と途方もない勉強時間が必要とされています。
仕事をしながら資格取得を目指す人がほとんどなので1日2~3時間が最低でも使える勉強時間だとすると、土日を使って毎日勉強しても最低で1年と5日必要ということになります。
受験条件なし
これだけ魅力的な資格なのにも関わらず、受験条件はなし。勉強さえ必死にすれば中卒だろうが高卒だろうが資格取得を目指せるのです。
しかし、応募した人のうち約1/4は試験会場に来ないという話もあり、かなり難しい国家試験なのは頭に入れておくべきです。
独学で対策する人もいますが、目安の勉強時間が800時間以上と膨大なことや合格率が低いので資格スクールに通うのが賢い選択でしょう。
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おすすめの参考書
1次試験は3年間の間に7教科に合格しなければいけないので、参考書は最新版を毎年、購入した方がよいと思います。
- 『中小企業白書 地域発、中小企業イノベーション宣言!』
- 『はじめての人の決算書入門塾―まずはこの本から!』
- 『中小企業診断士2次試験 続々・80分間の真実―合格者9名の再現答案とその思考プロセス』
まとめ
高年収、高学歴としてのイメージが強いコンサル企業に就職・転職したいという方は、中小企業診断士の資格を検討してみてはいかがでしょうか。
年収 | 700~800万円 |
---|---|
合格率 | 1次試験:23% 2次試験:24% |
試験日程 | 年1回(8月上旬) |
応募期間 | 5月上旬 |
試験会場 | 1次試験:8ヵ所 2次試験:7ヵ所 |
試験時間 | 800~1000時間 |
おすすめの参考書 | 『中小企業白書 地域発、中小企業イノベーション宣言!』 『はじめての人の決算書入門塾―まずはこの本から!』 『中小企業診断士2次試験 続々・80分間の真実―合格者9名の再現答案とその思考プロセス』 |
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