マンション管理士という資格を聞いたことがありますか?
あまり聞きなれない資格ですが、実は、学歴や実務を問われなずに資格取得できる稀な国家資格なんです。2001年から始まった割りと新しい国家資格なので聞いたことがない方が多いと思います。
でも、「マンション管理士」は今後の就職難でも、40代以上の転職でも、役立つと言われているんです。なぜなら、タワマンが増え全国1,000万人以上の人がマンションに住んでおり、マンション管理の需要が高まり続けているからです。
今日は、そんな需要が高く、学歴関係なしで受験できる国家資格「マンション管理士」について紹介したいと思います。
- マンション管理士の仕事って何するの?
- マンション管理士ってどのくらいいるの?
- マンション管理士の年収は350万円~800万円
- 試験内容は難しい?合格率は約9%!
- 試験について
- 試験対策の勉強について
- 最後に
マンション管理士の仕事って何するの?
マンション管理士の仕事は、マンションの住民が快適に過ごせるようにマンション管理組合の運営や管理についてアドバイスを行います。管理組合やマンション所有者者の相談になることになるので、民放や建築基準法、消防法といった建築物に関するあらゆる法律が求められます。
マンション管理士の就職先
マンション管理士のほとんどは、ビルマネージメント事務所やマンション管理をする企業に所属しています。独立する方も中にはいます。
マンション管理士ってどのくらいいるの?
全国に2万人程いると言われていて、約10%程の方が全国マンション管理会という協会に所属しています。
マンション管理会に所属しているからといって求人を斡旋してくれるようなことは残念ながらないようですが、転職や就職活動の際の信頼ポイントを高めるという点ではメリットがあります。
誰でも試験を受けることができる
ビルマネジメント業に就いている人だけではなく全く違った職種から取得を目指す方も珍しくありません。学歴や実務が必要ないので、中卒、高卒、ブランクのある人、ニート、アルバイトの人でも取得を目指すことのできるのがマンション管理士という資格の魅力です。
マンション管理士の年収は350万円~800万円
年収は350万円~800万円で、資格を有しているから高給与というわけではなくマンション管理の実績が長い人ほど給与は高くなります。
実績がない人は一般企業のサラリーマンと同じくらいの給与という印象です。
年月を重ね、マンション管理のプロとなれば独立することもできますし、大企業に転職して年収800万円以上を目指すことも可能です。
管理業務主任者との比較
一方で、「マンション管理士だけでは生活できない」なんて言葉を耳にしたことがある方がいるかもしれません。マンション管理士という資格がまだ新しく、以前からあった「管理業務主任者」という資格の方が重要視されているために言われがちです。
しかし、新設マンションが増け続け、築30年以上のマンションが増える中、マンション管理士の資格はどんどん求められていく可能性を秘めています。
試験内容は難しい?合格率は約9%!
マンション管理士の合格率はわずか9%程度。国家資格の中でも難しいとされる弁理士や税理士と同じくらい難しい資格です。一体どのような試験内容なのでしょうか?
試験は、筆記試験のみで4択から選択するマークシート方式。全50問を2時間で解きます。50問中38問正解すると合格となるので、7割以上は正解する勉強が必要です。
マークシート形式なのに合格率9%とは驚いてしまう方が多いでしょうが、資格スクールでしっかり試験対策を行えば合格は狙えます。
管理業務主任者と同時取得が○
試験では、マンション管理に関する法令及び実務、管理組合の運営の円滑化、マンションの建物及び附属施設の形質及び構造、マンションの管理の適正化の推進に関する法律について幅広い法律や建築物の知識が問われます。
勉強する分野が管理業務主任者とかぶる部分が多いので、同時に管理業務主任者を取得する方が多いです。
▼管理業務主任者とマンション管理士の違いって何?
試験について
試験は年に1回行われており、申込みは9月上旬、試験は11月下旬に実施されています。
試験の開催地は、札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡、那覇の全国8ヶ所。地方の方は遠征費や遠征期間を頭に入れておくべきでしょう。
過去問が閲覧できる
年度により実施日や実施地区は異なるので、「公益財団法人マンション管理センターのマンション管理士関係」の公式HPで詳細を確認して下さい。過去問が閲覧できるので活用は必須ですね。
試験対策の勉強について
目安の勉強時間は500時間以上と言われていて、仕事をしながら1日2~3時間程勉強するのであれば最低でも9ヶ月は覚悟しておいた方がよさそうです。
独学でおすすめの参考書
独学で勉強し無事、資格を取得した方がお勧めする参考書を紹介します。
- 『出る順マンション管理士 分野別過去問題集①法令編』
- 『出る順マンション管理士 分野別過去問題集②管理実務・会計・設備系編』
- 『マンション管理士 項目別過去7年問題集』
過去問が多数使われている参考書が効率良く勉強できる勉強方法で、過去問をひたすら解くというのが合格の秘訣のようです。
人気のある通信講座
合格率が8%と国家資格の中でも難しい類の資格なので、通信講座を利用する人が多いようです。
受講料は、フォーサイトで29,800円~、通勤講座で39,800円。
管理業務主任者の取得も同時に目指すコースが多いので、どうせならどちらもカバーできるコースを選ぶとよいかもしれません。
合格率が高いフォーサイトの講座
フォーサイトの講座名は、「マンション管理士・管理業務主任者通信講座」。累計受講者数は、9,167名。試験の特徴をしっかり抑えたテキストにハイビジョン講義、スマホやタブレットで隙間時間も有効活用可能。30代から60代の方、生活スタイル問わず試験勉強できます。
上記でも紹介しましたが、マンション管理士の合格率は全国平均で9%。でもフォーサイトの合格率は26.3%。管理業務主任者の合格率は、全国平均21.7%に対し、フォーサイト合格率は65.9%。
講座の詳細を見る → フォーサイト
▼フォーサイトの講座の特徴は何?
机に向かう時間なくても対策できちゃう「通勤講座」
もうひとつ紹介したいのが、受講者30,000人突破するオンライン講座の「通勤講座」。通勤講座は、オンライン講座のみなので、郵送でテキストや教材が届くことはありません。机に向かって勉強する時間が取れない方向けの講座です。
テキスト教材がないため、低料金設定ですが、基本講座(ビデオ・音声)は75講座、各講座に付いてるWEBテキスト、通勤問題集、セレクト過去問集などコース内容は充実しています。オンライン問題集の良いところは、間違えた問題だけをピックアップしてくれる機能があるので、苦手な問題を画面ひとつで何度も復習できるところです。
講座の詳細を見る → 通勤講座
▼通勤講座のマンション管理士講座ってどう?
最後に
聞きなれないマンション管理士という資格は、学歴や実務がなくても受けられる数少ない国家試験。マンションが増え続ける中、需要が高まっているので、試験がもっと難しくなる前に取得しておいた方がよさそうです。
年収 | 350万円~800万円 |
---|---|
合格率 | 9% |
難易度 | 高 |
試験問題 | 選択式・全50問(2時間) |
試験日程 | 年1度(11月下旬) |
試験会場 | 全国8ヵ所 |
勉強時間 | 500時間程度(約9ヵ月) |
おすすめの参考書 | 『出る順マンション管理士 分野別過去問題集①法令編』/ 『出る順マンション管理士 分野別過去問題集②管理実務・会計・設備系編』/ 『マンション管理士 項目別過去7年問題集』 |
講座 | フォーサイト:29,800円~ 通勤講座:39,800円~ |
マンション住まいが長く管理組合との付き合いが長い方、住宅に興味がある方、何か国家資格が欲しい方など、誰でも取得を目指すことができるのが魅力です。一念発起して取得を目指してみてはいかがでしょうか。
▼今からでも大丈夫?転職に役立つ資格って何?