「主婦が自宅で教室を開く時に有効な資格」の記事でも書きましたが、ピアノの先生になるためには資格はいりません。しかし、音大や大学院卒という肩書があってもピアノの教室を流行らせるのは難しいです。
そこで、ピアノ教室を開くなら受けておいた方が有利な「YAMAHAの音楽能力検定試験」「ピアノ指導者講習」「短期音楽留学」について詳しく紹介していきたいと思います。試験や講習の内容、費用、実施日、申し込み方法、についてまとめています。
せっかくピアノ教室を開くのだから流行らせたい!と思っている主婦の方の参考になれば嬉しいです。
ピアノ技能が示せる「YAMAHAの音楽能力検定試験」
ヤマハのピアノ講師は、YAMAHAの音楽能力検定試験で3級以上の資格がある方ばかりです。個人でピアノ教室を開くなら同じレベルの3級は取得しておくと安心です。3級には「ピアノ演奏グレード」と「指導グレード」の2つがあります。
申し込み方法は、ヤマハ音楽教室で申し込み書類を記載し、郵便局で検定料金を支払います。3級の検定料は12,000円。
ヤマハピアノ演奏グレードの試験内容は、「即興演奏」「初見演奏」「楽曲演奏」の3つ。試験で引く曲は試験官が指定してきますが、どのような曲を練習しておいた方がよいかは申し込みの時に相談してみてください。
ピアノ指導者講習
有名なピアノ指導者向けの講習会は、「PTNA(ピティナ)」や「大阪音楽大学」が開催しています。ピアノ指導者向けの講習会では、指導の仕方が学べるだけでなく、参加者と交流が持てるのが魅力です。参加者の中には講習会がない時にでも定期的に指導方法や教科書を話し合う機会を作っているという方も多いです。
各講習会の費用、講習の内容、申し込み方法をまとめました。
PTNA(ピティナ)の講習会
費用 | 11,000円程度 |
---|---|
日程 | 毎月50回程度 |
申し込み方法 | PTNAホームページから予約 |
PTNA(ピティナ)講習事例
過去のPTNAの講習会を見てみると、以下のような講習を行っていました。
「科学的ピアノ指導法 ~脳のしくみ・練習のしくみ・ピアノのしくみ~ 」
(講師:塚原 利理)
「ステージ経験が子供を伸ばす!ピティナ・ピアノステップ“大”活用説明会コンクール”と“発表会”のいいトコ取り! ~ステップという新しいステージの可能性とは?~ 」
(講師:沢田 菊江)
「初級からのテクニック指導法 ~バーナム・ピアノテクニックを有効活用~」
(講師:石嶺 尚江)
大阪音楽大学の講習会
費用 | 非公開 |
---|---|
日程 | 1年に数回(1日~3日間) |
実施場所 | 大阪音楽大学 |
申し込み方法 | 大阪音楽大学の講習会受付へメールかFAX |
お金と時間に余裕があるなら短期音楽留学!
ピアノ講師の音楽留学で人気が高いのは、「オーストリア・ウィーンのウィーン国際ゼミナール(7月~9月)」「サルジニア・カリアリ夏期国際音楽アカデミー(8月末~9月上旬)」「ザルツブルグ音楽大学主催の講習会(7月~8月)」の3つがあります。
どれも人気が高いですし、申し込みは母国語になるので、仲介してくれる音楽留学サイトを利用するとよいと思います。有名な音楽留学サイトは「And Vision(アンドビジョン)」「学習会・音楽アカデミー」があります。
まとめ
ピアノの講師になるには特別な資格はいりませんが、多くの生徒さん通って欲しいのなら、「AMAHAの音楽能力検定試験」を取得、PTNA(ピティナ)や大阪音楽大学が実施する指導者向けの講習会に参加、海外へ音楽留学を利用しておくと安心です。
ヤマハの音楽能力検定もPTNAや大阪大学院が実施する指導者向け講習会も1日から3日と短期間なので、時間を作って参加してみてはいかがでしょうか?お金や時間に余裕があるのなら、海外音楽留学してみるのもよいですね。
ピアノ教室を開いたけど全く生徒さんが来ない…なんて事態にならないように、事前準備は念入りに行ってください。