パンの起源は今から約6000~8000年前の古代メソポタミアまでさかのぼり、大変古い歴史があります。現在、世界中には約5000~6000種類ものパンが存在すると言われており種類も豊富。奥深いパンの世界を案内できるのがパンシェルジュ。パンシェルジュの資格取得をめざす方へ、お役に立つ情報をお届け。
パンシェルジュ検定とは一体なに?
私たちの生活にはなくてはならない主食・パン。街には多くのパン屋さんがあり、その種類も豊富。パンシェルジュ検定は、そんな奥深いパンの世界を迷うことなく案内できるスペシャリストを認定するもの。この検定を受験することで「パン教室を開きました」「パンの食べ歩きが楽しくなった」という嬉しい声も。なかにはパン屋さんを開業した方もいてパン好きなだけでなく、パンをつくって生業にしたい方、パンイベントを開催したい方も受験しています。
パンシェルジュ検定の種類は?
パンシェルジュ検定には3つの認定級があります。まずは「パンシェルジュマスター」。1級認定とされるもので、2級に合格した方だけが受験できます。パンの歴史や器具、材料など基本となる知識は当然、それ以外の高度な知識が要求されます。健康や未来学、サービス学などパン以外の知識も必要です。1級の試験にはレポートの作成もあります。
プロフェッショナルは2級に相当するグレードです。パンの歴史や材料、使用する器具、衛生学などパン作りに関する基本が理解できているのは当然として、そのうえにマーケット動向やパンのトレンドなどの知識も加えて、より専門的な知識がためされます。パンシェルジュ検定の勉強はすべてテキストでおこないます。
ベーシックは3級相当。初心者の方はここから学習をはじめます。3級はパンの歴史から勉強を始め、パン作りの材料や器具、文化やマナー、衛生学、さまざまな国のパン事情など基本となる知識を学びます。パンの歴史やパンの作り方を学びたい方は、3級の勉強だけでもよい経験になります。
パンシェルジュ検定の合格率は?
パンシェルジュ検定が誕生したのは2009年。それ以後、受験者の数はのべ約4万人。そのうちベーシックは合格者17,200人で合格率は平均82%となっており、かなり合格しやすくなっています。プロフェッショナルは合格者約6,400人で平均合格率は65%、こちらも比較的合格しやすいと言えます。マスターの合格者は1,975名で、平均合格率は60%と、パンシェルジュ検定は全体的に合格しやすくなっています。
パンシェルジュの試験対策は?
パンシェルジュ検定の試験対策は、検定書籍で勉強することです。パンシェルジュ検定の1~3級までの公式テキストブックが発売されているので、対応する認定級にあわせたテキストを購入して自主的に勉強しましょう。公式テキストブックのほかにも、世界の主だったパンが紹介されたテキストも発売中。
パンシェルジュの資格でできることは?
パンシェルジュ検定を受験した動機は「趣味の範囲でパンの知識を身につけたい」方が圧倒的に多い傾向。ですからパンに関する知識を身につけ、自宅でパンを作ったり週末にパン屋巡りをする、ブログで情報を発信するなど、個人的な楽しみのために資格を取得するケースが多いようです。
もちろんパン教室開講やパン屋の開店など、直接自身の仕事に結びついているケースも。将来パンの世界で生計を立てたい方にも、ぜひおすすめの検定です。
まとめ
パンの世界はとても奥深いもの。その広大なパンの世界を学ぶために、ぜひパンシェルジュ検定を活用してください。趣味に仕事にと、さまざまな分野で知識を生かすことができます。