中古車販売店やリース会社で査定業務を行う中古自動車査定士には、短時間で車の正しい価値を把握する知識と能力が必要です。
この資格の難易度や受験資格、年収などをまとめています。
- 中古自動車査定士資格は中古車販売店などで必須
- じつは2種類ある中古自動車査定士資格
- 誰でも受験できない中古自動車査定士資格
- 中古自動車査定士資格の合格率が8~9割って本当?
- 資格・役職手当が付くと年収500万円も夢じゃない
- まとめ
中古自動車査定士資格は中古車販売店などで必須
消費者が中古車を購入しようと思ったら、まず足を運ぶのが中古車販売店ではないでしょうか。ところがそのお店に並んだ中古車の程度が悪いのに、高額なプライスカードが貼られていたらどうでしょうか?逆に安すぎる価格だとお店が運営出来なくなります。
中古自動車査定士資格は車の価値を短時間で正しく見抜くエキスパートです。
中古車の適切な査定により消費者が安心して中古車を購入出来ます。中古自動車査定士は中古車販売店や車のディーラーはもちろん、リース会社でも活躍中です。
じつは2種類ある中古自動車査定士資格
中古自動車査定士には、小型車査定士と大型車査定士の2つの種類があります。
小型車は一般的な乗用車や商用車、さらに最大積載量が4トン以下の貨物車の査定が可能です。一般的な消費者が中古車に車を買いにいくとなれば軽自動車を含めた乗用車がメインなので、小型車査定士のニーズはかなり高いです。
これに対して大型車査定士になると乗用車や社用車、最大積載量4トン未満の貨物車以外の大型の貨物車、大型バスなどになります。大型車両はリース会社で良く取引されていますので、リース会社で働きたいなら大型車査定士の資格取得が一番です。
誰でも受験できない中古自動車査定士資格
中古自動車査定士の試験は誰でも受験できるものではなく、一定の資格が必要です。まず小型車査定士の資格を取得したいなら普通自動車免許以上の免許必須、大型車査定士は大型第1種運転免許以上の免許必須。さらに自動車販売や自動車整備の実務経験が6ヶ月以上必要ですし、一般財団法人 日本自動車査定協会主催の研修も3日間受けなければなりません。
車の運転が出来ない、整備をした事がない実務経験のない方は受験資格がありません。誰でも簡単に受験出来ないからこそ、資格の価値はアップします。
中古自動車査定士資格の合格率が8~9割って本当?
中古自動車査定士の試験はかなり合格率が高く、大型車査定士では約98%、小型車査定士でも約82%の方が合格されています。
試験の内容自体はそれほど難しくはありませんし、協会主催の研修会を3日間しっかり受講すれば基本的には大丈夫です。自動車査定士の知識が全くない方でも約20時間前後の自主学習で合格ラインに乗せることが出来るレベル。
事前に予習しようと中古自動車査定士資格の参考書籍を探してみても、参考書が市販されていませんでした。講習会でテキストをもらい、そのテキストで勉強する以外になさそうです。
資格・役職手当が付くと年収500万円も夢じゃない
中古自動車査定士資格を取得すると、中古車販売店やレンタル会社などで中古車の査定業務に就き責任ある仕事を任されます。
査定だけの仕事では年収300~400万円前後の年収が平均的ですが、会社の役職に就き、どの中古車を仕入れるか、仕入れた中古車をどこへ納入するかなどの決定を行う立場になると年収もグッとあがります。
最近は外国から中古車需要が大きいため、ランクルをかき集めてドバイに輸出している会社もあります。大規模に展開している中古車会社で重役クラスになると、年収1,000万円も夢ではありません。
まとめ
中古自動車査定士資格は、中古車販売や中古車買い取りの仕事をしたい方必須の民間検定です。資格試験自体はそれほど難しくなく合格率も高め。講習でしっかり講義の内容を聞きテキストを読めば合格出来る資格なので、必要な方は取得がお薦め。