東京都千代田区にある一般社団法人江戸文化歴史検定協会が主催・認定するのが江戸文化歴史検定です。最近は減ってきたとは言え、江戸時代を舞台にしたドラマや映画、舞台、小説、漫画などは人気があります。
江戸時代に興味のある方、もっと深く学びたい方にとって最適な民間資格。認定級は1~3級でレベルに応じて受験可能です。
江戸文化歴史検定の認定級は3級から1級
江戸文化歴史検定の認定級は1級から3級まで。1級がトップグレードになります。
この検定を受験し始めたきかっけも人それぞれで、昔読んだ洒落本や滑稽本の内容が面白かったため江戸時代に興味を持ち始めた方もいるそうです。
3級はもっとも易しい問題となりますが、江戸時代に興味があり独学で勉強できる方なら合格はそれほど難しくありません。検定の公式テキストからほとんど出題されますので、テキストをきちんと勉強していれば問題ありません。
HPでは模擬試験が公開されていますが、3級はとくに勉強していない私でも12問中8問正解できました。
江戸文化歴史検定を学ぶ教材は?
公式テキストが発売されていますので、このテキストを独学で勉強するのが合格への確実な道です。
2・3級対応テキストは大江戸見聞録、2級専用のテキストブックは江戸諸国萬(よろず)案内、1級対応のテキストは江戸博覧強記改訂新版で小学館より発売中です。
テキスト以外にも江戸楽アカデミーと呼ばれる事前講習会も開催されており、独学では自信がない方、もっと深い江戸時代に関する知識や教養が必要な方はぜひ参加してください。
東京都の方がダントツ受験者が多い!
2016年11月3日開催の第11回江戸文化歴史検定では、3級合格率55.1%、2級合格率34.2%、1級合格率4.4%となっており、3級は比較的易しい内容となっています。
志願者は3級が344名、2級が484名、1級が502名となっています。データでみると最も受験者の多い年代が60~69歳となっており、定年後など時間に余裕のある世代がじっくり勉強されている傾向です。
男性受験者約900名に対して女性は約400名、男性の方が女性受験者の約2倍となっています。
志望者は東京都の方が約650名、2位の千葉県約180名の約3.6倍で東京都の方に圧倒的人気を誇ります。東京都内に住む60代の男性に人気のある試験であることがわかります。
合格するとこんなメリットが
江戸文化歴史検定に合格すると、合格認定証(カード)が送られてきます。カードの裏には合格者の名前が印刷されるので、世界で一つだけの認定証となります。
今年のお題に注目!
江戸文化歴史検定では1・2級のうち出題の約2割に「今年のお題」が入ります。このお題は毎年変わるので、試験のたびに勉強しなければなりません。
第12回は疾走!幕末・維新のお題となっており、新撰組結成から戊辰戦争終結までが出題範囲となっています。幕末好きな方はかなり多いので、「これは得意」な方も多いのではないでしょうか?
この検定は決まりきったテキストだけを勉強していれば良いものではなく、毎年変わるお題に合わせてつねに勉強しなければならない点がほかの試験とは違います。
まとめ
江戸文化歴史検定は江戸時代好きにはたまらない検定です。もともと江戸時代が好き、興味があると言う方は楽しみながら勉強できるのではないでしょうか。興味のある方は是非挑戦してください。
ながく平和が続いた江戸時代
江戸時代は200年もの長い間、戦乱のない平和な時代が続きました。そのため日本独自の文化が花開き、人々は平和を謳歌し自分の人生を充実させることができたのです。
江戸時代と現代、平和が続き文化が成熟した今、この二つの時代がとても似ているという指摘もあります。江戸時代の方々がどのような生活を送ってきたのか、それを紐解くことで現代社会を豊かに暮らすヒントが得られるかもしれません。
江戸時代に人々を苦しめた問題をどう乗り越えたのか、それを知るだけでも価値があります。