京都府、とくに京都市内は年間約5000万人もの観光客が国内外から訪れる日本を代表する一大観光地です。5,000万人は日本の人口の約半分となっており、年間にかなりの数の観光客が押し寄せているのですね。
そんな京都の魅力を再発見するのが京都・観光文化検定試験です。京都の興味のある方はぜひ検定を受けてみてはいかがでしょうか。
京都・観光文化検定試験とは
京都・観光文化検定試験は、京都商工会議所が主催する民間資格です。国土交通省近畿運輸局・京都府・京都市・京都府教育委員会・京都市教育委員会・(公財)大学コンソーシアム京都なども後援しており、民間資格とは言え半分は公的な資格と言ってよい状況。京都を極めたい方は受験する価値があります。
認定級や試験内容とは?
京都・観光文化検定試験の認定級は1~3級まであり1級が最上級となっています。
合格ライン
2・3級はマークシート方式で全問題の約7割正解で合格ライン、1級は記述式と小論文方式の2種類で約8割の正解で合格ラインとなっています。
3級の試験内容
3級は京都の歴史・文化など最低限知っておきたいことが出題され、ほとんどの問題が公式テキストから出題されます。
2級の試験内容
2級も京都の歴史や文化から問題が出題されますが3級よりも高度になります。これも公式テキストからの出題が約7割なので、テキストの勉強で対応可能です。
1級の試験内容
1級になるとかなり京都の文化、歴史、観光についてのかなり高度な内容になります。テキスト丸暗記だけではなく、独自の意見や発想も重視されます。
認定級別の合格率と合格者などデータ解析
第13回の京都・観光文化検定試験では、1級合格率は10.4%とかなりの難関となっています。2級は23.7%、3級は46.6%で毎回この割合はあまり変わりません。
受験者は10代から60代まで幅広く、とくに京都在住の方が半数も受験されています。京都以外にも大阪府、東京都、滋賀県に住んでいる方が受験されている状況です。
受験者を職業別に分類してみると、もっとも多いのが主婦・無職の方。無職の方は定年退職された方だと思われます。ほかにも学生、金融・保険業、公務員、運輸・通信業、サービス業の方が受験しています。観光や旅行業者よりも主婦や学生が多く受験しているのは驚きです。
京都・観光文化検定試験の公式テキストなど
公式テキストブックとして新版 京都・観光文化検定試験公式テキストブックが発売されており、この本の内容を勉強していれば2・3級は問題なくクリアできるようになっています。
過去問題集とその解説書や「3日でマスター!京都検定3級虎の巻」などの参考書も発行されていますので、積極的に利用すると良いです。
この資格に合格するとどうなるの?
趣味の一環として検定を受験する方も多くいますが、実際に京都市内でタクシーの運転業務に就いている方、西日本旅客鉄道株式会社の社員の方、京都市内で販売業に従事している方、旅館の女将、ホテルの責任者、受付担当者、バスガイドなど京都の観光や旅行業界などに従事している方は、検定の内容を武器に仕事をされています。将来は検定合格者が京都市内を観光案内するかもしれません。
合格者の特典について
期間限定ですが、京都検定合格証を提示すると京都新阪急ホテル、京都センチュリーホテル、京都タワーホテルなど一部のホテルでは優待サービスが受けられます。アサヒビール大山崎山荘美術館など美術館や資料館、庭園などの入館料割引、または無料サービス、ほかのも一部飲食店のおばん菜一皿サービス、ワンドリンクサービスなどの優待が受けられます。
まとめ
京都・観光文化検定試験は京都に興味のある方、これから京都の歴史や文化を勉強したい方、また京都の観光や旅行関連の仕事をしている方に役立つ試験となっています。参考図書や過去問題も豊富にそろっているので、独学で合格を目指すことも可能。興味のある方は公式テキストを読むだけでも勉強になります。