建設業事務に欠かせない資格建設業経理事務士。そんな建設業経理事務士の受験資格や受験対策、受験後の評価、年収などについてまとめています。
- 建設業経理事務士の受験資格は?
- 建設業経理事務士の3・4級は研修で取れる
- 建設業経理事務士の1・2級に合格すると経営事項審査でプラスになる
- 建設業経理事務士の合格率は?
- 建設業経理事務士の年収は低い?
- まとめ
建設業経理事務士の受験資格は?
建設業経理事務士は、建設業独自の勘定科目を扱い経理業務を行うための実力があるかどうかをチェックする資格です。基本的には日商簿記の検定に合格できるレベルであれば全く問題ありません。
また受験資格ですが、建設業経理事務士はどの級であっても受験資格は問われません。4級から順に合格していかなければならないと言うことはなく、実力があればいきなり1級から受験も可能です。
年齢・性別・経歴・学歴による差はありませんので、実力に合った受験級を選んで受験できます。
建設業経理事務士の3・4級は研修で取れる
建設業経理事務士の3・4級に関しては、とくに経理初心者の場合一番重点的に理解しておきたい基礎の部分になります。ただ初心者の方は取っつきにくいのも事実で、一発で合格できないケースもあるようです。
そこで一般財団法人建設業振興基金主催で3・4級の特別研修が行われています。決められた日数の講義を聞き、最終日に修了試験を受けて合格すれば希望の級に合格できます。
実際に受けたことがありますが、修了試験は易しい問題なので特別講習で資格取得できる可能性は高いと思われます。
建設業経理事務士の1・2級に合格すると経営事項審査でプラスになる
建設業経理事務士の1・2級になるとレベルが高くなりなかなか合格できません。それだけ価値のある資格になります。1・2級合格者は経営事項審査でプラス評価となり、会社の評価が上がります。この資格を持っていれば転職や再就職に有利なのです。
3・4級がクリアできたら、次は2級を目指して勉強するのがキャリアアップに繋がります。2級は独学や通信教育、専門学校などで試験対策ができます。2級の試験レベルは年々アップしていますので、十分な対策が必要です。
建設業経理事務士の合格率は?
建設業経理事務士の合格率ですが、平成30年の結果では4級が76.6%、3級が63.7%、2級が44.7%となっています。下位級は合格率が高く難易度はそれほど高くありません。ただ1級になると合格率は低下し、財務諸表は26.6%、財務分析は26.2%、原価計算は24.8%になります。
1級の場合はこれら3つの試験を全てクリアしないと合格しません。数年かけて挑戦しないと合格できないのです。ちなみに3・4級の特別講習の合格率は95%前後となっています。確実に合格したいなら特別研修を受けるのが一番です。
建設業経理事務士の年収は低い?
建設業経理事務士の年収ですが、平均でみると約200~300万円前後のようです。ただ1・2級の資格を取得し、会社の経理責任者として仕事をする場合、またその会社が大企業であれば年収は500~700万円とかなり高額になります。
どれだけのレベルの資格をもち、どのような会社のどんなポジションで働くかで年収はかなり変わってしまいます。地方の零細企業にパートで働く建設業経理事務士では年収100万円以下も十分あり得ます。
高給与を狙うのであれば、より大きな会社の重要なポストに就けるように転職するのが王道です。
まとめ
建設業経理事務士は、土木・建設系の会社で経理を担当する事務職員が是非もっておきたい資格です。3・4級は特別講習を受講するとかなり高い確率で取得できるので、確実に資格取得したい方は特別講習をご検討ください。